
EARLIMART / MENTOR TORMENTOR
アーリマート / メンター・トーメンター
LAのデュオ・ユニットによる5th。エリオット・スミスやグランダディの系譜に連なる、西海岸メランコリー&サイケデリアの最新最良型。
ロス・アンジェルスにて、アーロン・エスピノーザを中心に、1999年より活動を開始する2人組(結成当初は4人)。アーロンは、自分のスタジオ、ザ・シップにて、アーヴィン、シルバーサン・ピックアップス、レッツ・ゴー・セイリング、シー・ウルフなど、数々の好アクトを輩出するだけでなく、グランダディ、エリオット・スミス、フォーク・インプロージョン、ブリーダーズなどの作品制作に深く関わる。繊細でメランコリックな楽曲と唄心、そしてエンジニアならではの感性で編み上げられたサウンドスケープによるサイケデリア。エリオット・スミスやイールズらを生み出したシルヴァー・レイク・シーンから届けられた、最新かつ最良の唄たちがここに。
●日本盤のみボーナストラック2曲収録(完全未発表新曲)
YOUTH-037
¥2,300(tax in)
2008.01.16 on sale
解説:斉藤耕治(7e.p.)
歌詞・対訳付
& records、2008年第1弾リリースです!
西海岸より届けられた最高の唄心!
エリオット・スミス、グランダディ好きなら即死間違いなしです!
そうそう、僕のオール・タイム・トップ10・アーティストに、
確実に入るだろうという2アーティストの魂を継承しているバンドでして、
我ながら実に&らしいなと思うのですが、
実は、不勉強で、このバンドについての知識はほとんどなかったのです。
そんな私めを啓蒙してくれたのが
7e.p.の斉藤耕治くんでして。
彼は、元スヌーザーの編集者ということで、
まぁ、元クッキー・シーンとしては、当然対立構造になるわけでして(笑)
そんな感じで、たまに店やライヴハウスで話すぐらいで、
あまり絡むということもなかったのですが、
昨年10月ごろかな?
予定していたブラック・ハート・プロセッションとモールスのツアーが、
急遽キャンセルになってしまって、
その穴埋めとして決まっていたクアージも、
結局ダメになってしまい、
きっと藁をもつかむ思いで、僕に電話してきたのです。
「何か、ブッキングできるバンド、ない?」と。
急すぎるので、「無理だろ~」と思ったのですが、
「ん、まてよ」と。
その前年、前々年と、2年連続11月から12月あたりに来日していたバンドがいたな、と。
そうなんです、それが+/-{PLUS/MINUS}なんです。
早速打診してみたところ、読みがあたり(笑)、「可能だ」と。
そうやって、バタバタのなかで行われた
& recordsと7e.p.初の合同企画
"+/-{PLUS/MINUS} vs moools tour"は、
簡単に、そして非常に遠慮がちに言って、
僕史上最大に楽しく、有意義なものとなりました。
特に、最後の最後、台湾公演の終盤で、
舞台袖で、ビールをかっくらいながら、
モールスや斉藤くんと踊りまくったときの高揚感は、
忘れがたいものがあります。
nhhmbaseも、名古屋、京都、そして東京と一緒にやれて、
そのどれもが素晴らしかった。
白眉は松本公演。
オープニングをやってくれたOGRE YOU ASSHOLE、
モールス、そしてプラマイ、
全バンドが、神がかったような熱演!
特にモールスは、前から良いバンドとは思っていたけど、
そんな中途半端な認識な僕の横っ面を
張り倒してくれるぐらい、とんでもないステージを見せてくれました。
もう、今までごめんなさい!ってぐらい。
あの夜から、僕の中でモールスは、特別なバンドになりましたね。
しかし、それにしても、なんでこんな奇跡の夜にネハンがいないのかと(笑)
そんな、音楽の魔法も、裏方の作業があったればこそ。
このツアーでの斉藤くんの仕切りは、非常に綿密かつ丁寧で、感心したものです。
正直勉強になりました。
元々彼が組んだツアーに乗っかった形だとはいえ、
本当に完全に乗っかって、付いて行くだけでいい、ぐらいに、ぶっちゃけ楽だったです。
個人的に、いろいろあって落ち込んでいた時期でもあったので、
大げさでなく、彼の仕切りと、音楽の素晴らしさに、救われました。
ニヒルな感じで、物怖じせず辛口発言を連射するので、
誤解されることも多いし、僕も「そこまで言わなくても」と思うこともありますが(笑)、
ちゃんと「やることはやっている」男だと思います。
そんな感じで、いつのまにか、
スヌーザー対クッキー・シーンという、なんとなくな対抗意識もどこへやら。
つーか、むしろ、同学年で、元雑誌編集者で、今レーベル主宰者っていう、
数少ない同志であることに気付いちゃったのです。
前置きが非常に長くなりましたが(笑)
そんな彼のレーベルからリリースしていた764ヒーローというバンドがありまして。
解散しちゃったんですけど、そこでベースを弾いていたロビンが
LAに移住して、エリオット・スミス・バンドに加入したみたいで。
ロビンが地元のお気に入りバンドとして、オススメしてきたのが
このアーリマートというわけです。
すごい良いよとオススメされて、聴いたんですが、
すごい良かった!(笑)
そして、よく聞いてみると、
エリオットやグランダディに通じるところがあるのは、
単なるファンだったり物まねというものではなく、
実際、彼らのサウンドに、エンジニアとして貢献してきたり、
さらに、そういった形だけでなく、
彼らと深く関わり、精神性まで受け継いでるからなんだな、と納得しました。
これはもう、ウチでよければ、是非出させて頂きたい!と秘かに熱くなりました。
あんまりコレ以上グダグダ言ってても、アレですね(笑)
& recordsのサイトで2曲、
バンドのmyspaceで4曲聴けるので、是非チェックしてください!
そして…実は…あんまり言いたくないのですが、
バンドのオフィシャル・サイトで、全曲試聴できちゃうんです(笑)
ホント間違いないので、是非全部確かめた上で、お買い上げ頂きたい!
実はこのアルバム、本国USでは、8月にもうリリースされちゃってるんですが、
日本にはそんなに入ってきてないと思います。
そして、日本盤には、ここでしか聴けない、
まっさらの新曲2曲が収録されています!
もちろんオフィシャル・サイトでも聴けません!
是非ともこの日本盤を!
コチラでもちょっと触れましたが、
現在発売中のクッキー・シーンにインタヴューと、
サンプラーCDに1曲収録されています。
あと、リリースは1月16日を予定していますが、
その前に、iTunesで先行リリースしようと目論んでいます。
配信日が確定したら、またお知らせしますね。
あ、ちなみに、解説はもちろんあの男です(笑)
約6,000字にも及ぶ、詳細な、そして熱量のあるライナーです。
今、日本でアーリマートについて、ここまで書ける男は、
コイツしかいないでしょう。
是非、手にとってみてください!
来日公演も、目論んでおります。
よろしくお願いします!